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マッチアンドカンパニーは、写真家の森山大道とデザイナーの町口覚による写真集レーベルM×Mの第一弾として、
森山大道(写真)× 寺山修司(文)による写真集『Daido Moriyama: Terayama』【日本語版】の全国発売を開始します。

写真集『Daido Moriyama: Terayama』は、森山にとって寺山との三度目のタッグとなります。
一度目は1968年。寺山との連名で発表された森山のデビュー作『にっぽん劇場写真帖』。
二度目は2005年。森山の新宿の写真と寺山の唯一の長編小説『あゝ、荒野』を町口が再編集した新装版『あゝ、荒野』。
そして三度目となる写真集『Daido Moriyama: Terayama』。
寺山のエッセイ集『スポーツ版 裏町人生』をイメージし、森山自身がプリントした膨大な写真。グラフィックデザイナーの町口がその中から厳選した118枚の写真とともに、『スポーツ版 裏町人生』から「ボクシング」「競輪」「相撲」「競馬」「闘犬」をテーマに5篇を選び、綴った写真集『Daido Moriyama: Terayama』は、森山の写真と寺山の文章が融合、呼応し、圧倒的な迫力をもって散っていったスポーツマンたちの裏町人生を歌い上げます。

グラフィックデザイナー・パブリッシャーである町口覚(デザイン事務所マッチアンドカンパニー主宰)は、写真集をはじめ、映画・演劇・展覧会のグラフィックデザイン、書籍の装丁など多数手がけてきました。2005年に写真集レーベル「M」を立ち上げ、08年から世界最大級の写真フェスティバル「Paris Photo」に出展を続け、世界を視野に“日本の写真集の可能性”を追求しています。写真集への思いと理想を体現してきた「Mレーベル」は、デザイナー自らがパブリッシャーを務める稀有な存在として、世界有数のギャラリーや写真集出版社、バイヤーから新作が待望されるまでに成長を遂げました。
日本に先駆け、2015年11月に「Paris Photo 2015」で発表された写真集『Daido Moriyama: Terayama』【英語版】は、写真と文章の融合、優れたアートディレクション、日本独自の高い製版・印刷技術、造本・紙文化が結集した最高級の写真集と絶賛され、世界の写真マーケットの中心で1日100冊を超える販売を記録。マッチアンドカンパニーが「Paris Photo 2008」に初出展して以来の最高部数を売り上げました。
今回はその日本語版の満を持しての全国発売となります。

セレス加工された表紙を陣取る森山の代表作「三沢の犬」の起毛の手触り、タイポグラフィと造本の妙、写真と言葉が合わさることで、まったく違った表現力と強さをもった森山大道の写真と寺山修司の言葉を手に取り体感してください。

──この本は、いわばスポーツマンたちの人生の「裏窓」である。裏窓からは、川が見える、ときどき人の別れも見える。だが、どんなにみじめな眺めでも、裏窓はあけておかなければならない。 寺山修司『スポーツ版裏町人生』あとがきより──


【関連イベント】
森山大道写真展『裏町人生〜寺山修司』
2016年4月5日(火)〜9月25日(日)
三沢市寺山修司記念館

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